極振り文系Xジェンダーの就活(新卒編)。
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- 極振り文系X(以下略)について。
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お早う御座います。今日は。今晩は。
お久しぶりで御座います。ブログ主・有朱です。
前回の更新から二週間以上空いてしまい不覚の極み……。
いや実は八月後半から会社で某OSとかインターネット関連の研修受けてたんですが、
超詰め込み型研修でそれだけで手一杯だったと言いますか……。
ワタシは高校以来、超文系極振りで生きてきたのでコマンドとか全く読めないんですね。源氏物語は古文のままでも読めるんですけども。
インターネットはLANとWANの違いくらいなら判るんですが、二進数の時点で計算が詰む。
なのでほぼ毎日頭痛堪えて研修受けて、帰宅したらもう疲労困憊でシャワー浴びて寝るだけで精一杯だったワケです。
寧ろ二週間その生活しただけである程度コマンドやCUIコンピューター
(※バグったパソコンがアイコンとか出なくなって真っ青とか真っ黒な画面に英語がズラズラ並んでる絵面解ります? あんな感じの画面で操作するタイプのパソコンの事)
の操作方法憶えた事を褒めてほしい。
有朱頑張ったよマジで。セルフで褒める。
ちなみに何で平日の今日更新出来てるかと云うと、
研修が先週末で終わったものの配属先が決定せず暫定自宅待機になったからですクソッタレ。
お察しの通りの名ばかり正社員ですワタシ。
顔合わせ数件行ったんですが、
一件は客先内で担当者二人が仲悪くて折り合いが付かなかったとかで話が流れ(※ワタシが悪かった訳では無い)、
もう一件は不足は特に無かったけど偶々競合他社に経験者が居たからそっちが採用になったとかで話が流れ。
「顔合わせ」だの「面談」だの暈しても、結局実質は「面接」なの皆知ってるんだから今更過ぎると思うんですよねぇ……。
いっそ開き直って「面接です!」って堂々と違法行為してますと言えば潔いのに。
(※派遣先が合否出す為に面接するのは違法行為です。割と知らない人多いのかなァ……)
そんな訳で今日は相方宅で暫く放置してた簿記の勉強をちまちまやってます。
早く連絡寄越せよ営業と思いつつ。
さて、現在の会社に呪詛を吐きつつ絶賛待機中の有朱ですが、
「現在の」と言う通り、この会社の前に務めていた会社がありました。
其処には新卒で入社して一年弱くらい勤務してたんですが、諸々の事情で心身にダメージが蓄積して辞めました。
まあ、何故退職したのか詳しい事情は横に置いておくとして。
大学四年生時、
既に「身体は女性だが性自認は無性」なXジェンダーをはっきり自覚していたワタシの就職活動について今回はネタにしようと思います。
何せ傍目には判らんタイプのトランスジェンダー。
でも就活を、特に女性として経験した事がある人は記憶にあるんじゃないでしょうか。
「面接ではスカートを穿いた方が印象が良い」
「メイクは血色良く柔らかく可愛らしく元気な印象に、きちんと塗る」
「ヒールは高すぎても低すぎてもダメ、最低三センチから五センチくらいまで」
ワタシの就活は、此れ等「就活女子原則」を真っ向から踏み倒していく、或る意味荊棘の道でした(笑)
スカートは穿かず常にスラックス。ヒールも履かずいつも革靴。化粧は薄く、きりっと中性的に。
スーツは残念ながら男物がどうしてもサイズが合わないので女物で妥協しましたが、
(余談ですが女子のスーツって何であんなに機能性低いんだろうと常々疑問。
ポケットほぼ無いし何も入らないし無駄に身体にピッタリで動き辛いったら無いし最早欠陥品だろうアレは……)
私服での選考等があれば、メンズのシャツにメンズのジャケットで行きました。
女子就活生の集団に混ざると結構毛色が違って目立ってたと思います。
所作に関してもあまり女性的には振る舞わず、丁寧さは心掛けましたがいつも通りに動いてました。
まあ時々「スカート穿いたら〜?」「もう少し女の子らしく可愛げをさ〜」等と外野から要らんお節介をされる事もありましたねぇ。
でも、何処がいけないんだと思ってました。
だってワタシは無性の人間です。女性ではない。
肉体はそうだとしても性自認は無性です、仮に一見では判らないとしても。
無性のワタシが、無性然と振る舞う事の何が悪いと言うのか。
寧ろ「女性の振り」を強要するならそれこそ問題じゃないか。
この御時世、男性(女性)でなくては出来ない仕事なんてそれこそ数えるほどしか無いでしょう。
勿論会社としては戸籍上の性別を把握しておいて諸々の手続きもする必要があるかもしれませんが、手続きと業務はまた別の話です。
ロッカールームやトイレだって幾らでもやりようは有る。
というか仮に女性が求められているとして、其れが「虚像の女性らしさ」に当て嵌まる女性である必要が何処に有るのか、ワタシは甚だ疑問だったんですよね。
ワタシの同期友人も割り合い「世間で云う女性らしくない女性」や「感性や嗜好はやや女性的な男性」が居ますが、だからどうしたとしか言えないんですよ。
業務に臨む姿勢や能力や人柄なんてものは、「女性らしさ」「男性らしさ」とは全く別のモノです。
選考の場で「男性らしさ」「女性らしさ」を強調する事に、どんな意味や価値が有ると云うのか。
寧ろそんな雑な括りでしか他人を計れない面接官が人事部だとしたら大分危ないんじゃないかと思います……うっかりするとセクハラや差別って訴えられるぞ。
ワタシは強制されて女性的な格好や振る舞いをすると精神的にダメージが大きい人間です。
より良いパフォーマンスをするのに、女性的な服や振る舞いを免除された方が効率が良いタイプです。
多分ワタシやトランスジェンダーに限らずそういう人結構いるんじゃないかとも思うんですけども。
スカートでの勤務が必須だったり、業務以前の話として「女性」である事を求められるのであれば、ワタシはその会社に勤務する事は困難です。
そう云う会社を此方から選別して篩い落とす為もあって、ワタシは毛色が変わって見えるスタンスで就活を貫きました。
全くストレスにならなかったかと云うとそうでもないんですけどね! 入社してから延々スカートでメンタル削られるより余程マシだったので!!!
念の為、最終選考面接に残った際には「スカートでの勤務は出来ません」とは伝えてありました。
「スカートでの勤務が必須なら働けないので落としてもらって構いません」とも言いましたねぇ……色んなところから肝が据わってると言われましたが……。
正直、別にXジェンダーに限った話じゃないよなとも思います。
女性でもスカートが嫌な人は居るし、ヒールが駄目だったりメイクが駄目だったりとか珍しい話じゃないですし。
「男性らしさを求められるのが嫌になる」って男性も割と居るんじゃないでしょうか。
人間を無理矢理二種類に分けて画一的な振る舞いを求めるなんて、それこそナンセンス極まりないと思います。
量産型大学生とか量産型就活生とかここ数年でよく聞くようになりましたが、考えてみたら悍ましくはないですか?
工場で大量生産される消耗品と同じように、規定に収まったものだけが当然の合格ラインとして出荷され使い捨てられる。
ちょっとでもはみ出たら不適格品としてハネられる。
その対象が人間って事ですよ。
ワタシはどう足掻いても不適格品でしたので、納得出来ないならいっそ喧嘩売ってやろうかなと開き直った部分もあって強硬しました。
多分就活自体の疲れで螺子が飛んだ部分も大きい気もしますが(笑)
幸いにも「スカート穿けなくても仕事に問題無いし」と拾ってくれる会社があったので、新卒時は其処に入社しました。
まあ後に其処の勤務で疲労とストレスがエラい事になって退職するんですが、
其の会社に在籍してた時に性別面で問題を感じる事はあんまり無かったですね。
なので「従業員の性別に関して気にしないら会社は気にしないし対応してくれるところもある」って感じでした。
この御時世、LGBTも認知度上がってきたのもあって、積極的に取り組んでいる会社もありますし、詳しく知らないなりに模索してる会社もあります。
(※その取り組みや意欲が実際の当事者にとって良い方向かどうかはケースバイケースだったりもする)
以上、Xジェンダーの新卒就活をざっくり振り返った感じです。
ちなみに前職はバリバリの接客系でしたがワタシには合わなかったですね〜主に身体面が……。
会社が性別に煩くないかどうかと、
ブラックかどうかと、
仕事が自分に合うかどうか。
この三点に関しては全く別の問題になるので、今後就活したり転職活動する方が居ましたらそれぞれしっかり見極めてくださいね。
じゃないとホント痛い目に遭うから!!!!! 経験者は語るぞ!!!!!!
それでは今回はこの辺で〜。